年の瀬ですが、暖かい日が続いています。
いぐさブティック草本店ではかずらを使った「和」のイルミネーションと
手毬をオーナメントに見立てた「和」のクリスマスツリーでお出迎えしています。
現在2階畳ギャラリーでは、
京のいにしえを偲ぶ「木目込みお雛さま展」が開催中です。
どうぞ、いらっしゃいませ。
毎年恒例になった「木目込み人形お雛様展」 今年も、京都のくろちくさんより、たくさんの木目込み人形が届きました。 | |
くろちくさんとの長年のお付き合いで、年々、展示数も増えている「木目込み人形」 今年は、お雛様と、豆市松、押絵の屏風や羽子板などどれも素晴らしい古布を使ったものが80点近く、それにお雛様のタペストリーや木目込み以外のお雛様などを合わせて100点以上のお雛様関連のものが揃いました。 |
木目込み人形とは、従来の衣装を着せた人形に対して、桐を原料にした胴体(ボディ)の筋に布の端をヘラで木目込んで作られる人形です。 江戸時代中期京都加茂神社に仕える高橋忠垂が、祭典の桝筈を作った余材で人形を彫り、衣裳の布を貼った「加茂人形」が元祖だと言われています。 |
くろちくの木目込み人形は、古布のコレクターでもあるくろちくの奥様・京子さんのプロデュースによるもので、その着物の希少価値・布合わせのセンス共に最高級の逸品が揃います。 |
木目込み人形や押絵に使われる古布は、元は、人の着物として使われていた生地です。 人間の等身大と、木目込み人形のサイズを考えると胸元には胸元らしい柄を、袖には袖らしい柄ゆき、裾には裾らしく・・・と古布の柄合わせをしていくことの難しさ、生地の貴重さがおわかりいただけると思います。 |
お雛様の素晴らしさは勿論ですが、また、お雛様の周りを飾る、純金箔の屏風や桐屏風・羽子板に施された古布による押絵も繊細で美しいものばかりです。 |
右のお雛様は、江戸縮緬(江戸時代に作られた縮緬)を使った物で、草木染めで手書きされたきものの柄がとても繊細で、後ろ姿もこまやかに作られています。 ぜひ、お店でその後ろ姿もご覧ください。 |
木目込み人形以外にも、こんな可愛いうさぎの五段飾りが届きました。 この段飾りも古布の縮緬を使って作られています。 お人形もそうですが、菱餅・筐犬・桜橘などの雛道具まで丁寧に作られていてとっても可愛い仕上がりです。 |
今回の「木目込み人形展」を皮切りに、3月3日までいぐさブティック草本店には、木目込み・古布・ガラスなど様々なお雛様が姿を見せてくれます。 また、来月初めには古布縮緬のお着物を着た伝統的な市松人形の展示会も行う予定です。 これから数ヶ月間、いぐさブティック草の雅な世界をお楽しみ下さい。 |